爺ちゃんと縁側
爺ちゃんは、婆ちゃんと仲が良かったので、我が家によく遊びに来ては私と遊んでくれた。
いつも褞袍姿で洋服の記憶は無い。
縁側に腰かけて、お茶を飲みながら私をかまってくれた。
私もよく爺ちゃん家に遊びに行った。
土間に面した居間には煙管箱が置かれ、いつも爺ちゃんは、そこで煙管をくゆらせていた。
2階建ての古民家は私にとって、小さな冒険をするのに、うってつけだった。
昭和初期には豆腐屋を営んでいたので、大人達は「みせ」と呼んでいた。
玄関を入るとL字の広い土間があり、どこからでも和室に上がることができた。
雨の日はこの広い土間が遊び場になった。
陣地取りやメンコをした。
爺ちゃんの孫は三姉妹だったので、おままごともして遊んだ。
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