ガキ大将とアシナガバチ

自分では、あまり記憶がないが幼稚園の頃からガキ大将だったようである。

同窓会などで私のガキ大将の話で盛り上がるのだが、他人事のように聞こえてしまう。

保育園ではジャングルジムのテッペンから、自分の子分達をアゴで使っていたらしい。

あるとき保育園の倉庫の軒下にアシナガバチの巣があったので、幼虫をオヤツに頂こうと

巣に向かって石を投げてハチを追っ払い、ハチの巣を落とそうとしていた。

私は当時から俊敏で、石を投げるとすぐに逃げたので被害はなかったが、中には動きの遅い

子分がいて、その子が運悪くハチに下唇を刺されてしまった。

ちょうどオヤツの時間になり、オヤツは刺された子の大好物のリンゴだった。

下唇はどんどん腫れていき、ヨダレはとめどなく流れ、好きなリンゴは食べれない。

ワンワン泣いているその子を見て、笑っていた記憶がある。

悪さをすると怒りに来るのは、きまって園長の牧野先生(女性)である。

先生は目を三角にして怒るので、さすがに怖くて逆らえなかった。

私の住んでいた地域は信州に近いせいか、蜂の子を食べる習慣があった。

生で食べると、ピーナッツバターのような味がした。

炒める時は塩味が美味しい。

母の弟は地蜂を捕る名人で、蜂の子の甘露煮は、いつも食卓にあり蜂の子ご飯も作って

くれた。

今では蜂の子の甘露煮は1瓶、千円以上する高級品になっている。


Go with the flow ~流れのままに~

徒然なるままに書き綴る我が半世紀の伝記!

0コメント

  • 1000 / 1000