木造の小学校
私が小学5年生まで通った小学校は、創立が明治6年9月12日で、昭和51年3月31日の統合
まで、103年の歴史を誇る小学校だった。
木造平屋の小さな小学校で、教室は一部2階建て、職員室、保健室、講堂とがあり、理科室
と音楽室・理科室棟、給食棟は道をはさんだ場所にあった。
外壁は水色のペンキが塗ってあったので、爽やかな感じだった。
廊下は黒光りしていて、靴下だとよく滑るのでスケートのまね事をして遊んだ。
定期的に黒い油をモップにつけて廊下や教室の床に塗る作業が行われた。
窓も木枠でレトロなガラスがはめられていて、鉄のレールの上を滑らすのだが、滑車に油を付けてな
いと、低学年生だと重くて開け閉めが出来なかった。
教室の床には木の節目が穴になっていて、ゴミを集めて穴に捨てたこともあった。
消しゴムのカスを丸めてボールにして、その穴を利用してゴルフのまね事もできた。
講堂は古い建物で、何とも言えない重厚な雰囲気と臭いを醸し出していた。
講堂には収納が至る所にあったので、雨の日のかくれんぼ大会は必ず講堂で行われた。
トイレはボットン便所で大便と小便とに別れていたが、小便場は便器も無くコンクリートで
簡素に作られた壁と溝があるだけだった。
道を挟んだ理科室と音楽室に行くには屋根のついた渡り廊下を降りて車道を横切るという、珍しい作
りになっていた。
理科と音楽は好きな科目であったし、昼近くになると隣の給食棟から、いい匂いがしてくるので、ワ
クワクしながら渡った思い出がある。
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