第30回全国植樹祭と駅舎
私が通学に利用していた最寄りの駅が、中学生になったときに、駅舎がリフォームされ周辺も公園の
ように整備された。
汚くて利用するのに勇気がいる木造のトイレも見違えるようにキレイになった。
これは全国植樹祭が近くの愛知県民の森での開催が決まり、天皇・皇后両陛下が、お召列車で来られる
ことになり整備されたのである。
昭和54年5月26日、愛知県新城市(旧:南設楽郡鳳来町)の「愛知県民の森」で「第30回全国植樹祭」が開催
され、昭和天皇・皇后両陛下がお召し列車で飯田線(豊橋~三河槙原)を利用された。
当初は、国道151号線を使って車での移動が計画されたようだが、警備上の問題からお召し列車の運
行が決まった。
大海駅横の長篠踏切では、車の走行性向上のため、路面が木造からコンクリート舗装に改良されたそ
うだ。
写真は、途中駅の新城駅で挨拶を受けられた時に撮影されたもので、お召し列車の牽引機にはED62が
充てられた。
中学生の私が、この時に初めて天皇陛下という存在を意識するようになった。
なにしろ、こんな田舎の駅や周辺が魔法のように、あっという間にキレイになってしまうのだから、
スゴイ存在なんだと思った。
飯田線をお召し列車が走ったのは,飯田線60年余りの歴史の中でもこの一度きりだった。
私達は学校単位で昭和天皇と皇后陛下を国旗を振って歓迎したが、戦前の教えだろうか婆ちゃんは頭
を下げたままで見る気配はなかった。
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