木造の駅舎
私が保育園から高校まで利用した最寄りの駅は、木造の古い駅舎で、駅員も2名常駐していた。
我が家からの通学路は、旧国道を進んで氏神様の前を通り過ぎ赤い橋を渡る。
この橋は宮下橋というが、現在は神社の上に架けられている。
昔は神社の下にあったので、その名がつけられた。
橋を渡り線路沿いの細い砂利道の下り坂を進むと駅舎がある。
JR飯田線の三河槇原という駅だ。
三河槙原駅を開設した鳳来寺鉄道は、現在のJR飯田線の大海・三河川合間を建設した私鉄である。
この区間が建設された1923年2月に、三河槙原駅はその途中駅として新設された。
この鳳来時鉄道の鉄道路線は1943年(昭和8年)8月に買収・国有化されて国鉄の飯田線の一部となる
が、それに伴ってこの駅も国有鉄道に移管された。
国有化後の昭和30年代、駅の近くに採石場があり、砕石の積み出し駅であった。
ホームから見える砕石場の跡は、100メートル以上と思われる切り立った岩場で、今でも見事な景観
である。
しかし1971年(昭和46年)12月、開業時から行っていた貨物の取り扱いは廃止され、旅客専用の駅へと
変わった。
私が小学生の頃には、いつも貨物列車が停まっていて、電車が好きになったのは貨物列車のカッコよ
さからだった。
1987年4月の国鉄分割民営化を迎え、JR東海へと継承されている。
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