庭の畑
我が家の庭には石垣で囲まれた一段上がった場所に畑があり、大きな柿木とブドウ棚と小さ
な畑があった。
畑は自給するための野菜を作るには十分の広さだった。
この畑に便所の肥を撒いて野菜を育てていた。
つまり庭に糞尿を撒き散らしていたのだ。
畑には春になると様々な虫などが生息していて遊び相手になってくれた。
土にはミミズやアリ、時にはモグラなどもいた。
アリは大好きで行列に土をもって塞いで、どういう動きをするか観察したり、行列に水を流
してアリがあたふたする姿をみて喜んでいた。
残酷だがアリの巣に爆竹を仕掛けて爆破したりもした。
学研の科学の雑誌の付録で、アリを育てて観察するキットがあったが、アリの生態が手に取
るようにわかり、私の中では大ヒット作品だった。
婆ちゃんの作る野菜は無農薬で、虫食いは当たり前だったので健康には良かったのだ。
今は無農薬野菜は高価なので、おかしな時代になったものだ。
0コメント